レボノルゲストレルについて

レボノルゲストレル

避妊に失敗した時や、望まない性交渉があった、など「緊急時」に使用する避妊薬です。
避妊薬の有効成分としてのレボノルゲストレルは1960年代に開発が始まり、1980年代に避妊薬として使用され始めました。1999年”NorLevo” というブランド名でフランスで正式に商品化され、以降、各国で正式に承認されました。世界保健機関の必須医薬品のひとつで、女性の生活の質の向上に欠かせないものとして世界的にも認知されています。
日本では2011年2月に緊急避妊薬ノルレボとして承認され、あすか製薬から発売されています。その後2019年3月、富士製薬工業からこのジェネリック薬が加わり、価格の面でも更に使いやすくなりました。

【この薬の概要】
・販売名:レボノルゲストレル錠
・一般名(有効成分)レボノルゲストレル および エチニルエストラジオール
・製造販売会社:富士製薬工業


*レボノルゲストレル錠の先発薬はノルレボ錠です。

【この薬の目的および効果は?】
・避妊措置に失敗した又は避妊措置を講じなかった性交後に緊急的に用いる避妊薬です。(通常の経口避妊薬のように計画的に妊娠を回避するものではありません)
・排卵を止める作用があります。排卵しなければ、受精の機会がなくなり、避妊ができます。仮に、排卵・受精したとしても、子宮内膜の増殖がおさえ、受精卵が着床しにくくする作用があります。

【この薬の使い方】
性交渉から72時間以内に1.5㎎を1錠服用します。(なるべく早く服用します。また72時間を過ぎてしまった場合でも効果は落ちますが有効です。経過時間による効果の変化)低用量ピルのように定期的に服用して常時避妊の効果を得るものではありません。

【この薬の副作用は? 】
主な副作用は吐き気、腹痛、頭痛などですが、たいては24時間以内に治まります。
ただし、吐き気による嘔吐とともに薬の有効成分も失われてしまう場合があるので、飲んですぐに吐いてしまった場合は、すぐに医師にご連絡・相談下さい。

【避妊が成功したかの確認 】
アフターピル内服後は、80%以上の女性が予定生理日の前、または2日後以内に生理に似た出血があり、95%が予定日の1週間前後に生理に似た出血があります。

  1. アフターピル使用後、生理に似た出血が来るまでは性交渉は控えて下さい。
  2. 生理に似た出血が、予定日より1週間以上遅れたり、あるいは通常より軽いと感じる場合にはご相談ください。ご自分で市販の妊娠検査薬を用いることも可能です。
  3. 市販の妊娠検査薬を店頭で選ぶ場合は必ず、感度の高いhCG 25IU(25単位)のものを求めて使用して下さい。一般的に店頭に並んでいる感度の低いhCG 50IU(50単位)以上のタイプでは妊娠していてもより多くの時間をおかないと反応が出ないことがあります。